皆さんはQRコードを使ったことがありますか。四角の枠の中に模様があって、それをスマホやスキャナーで読み取ると、ホームページが開いたり、お金の支払いが完了する仕組みです。今では日本だけでなく世界中のお店でもこのQRコードが広く使われるようになり、現金を持ち歩かずに買い物できる便利な仕組みとして広がっています。

実はこのQRコードは日本人が作ったものです。元々は自動車部品の会社が工場で部品を管理にするために作られました。それまでは二次元バーコード(横長の帯のようなもの)が一般的でしたが、盛り込める情報が限られていたため、もっとたくさんの情報を盛り込めて、エラーが出ずに安定して使えるものとして開発されたのです。

この開発を命じられた社員は、2年かけてQRコードを作り上げました。どんな角度からも瞬時に読み取れるようにするため、QRコードの3つの隅に「回」のような記号を置くアイデアを思い付いたそうです。また、工場の中で少しくらい汚れたりや破れたりしても、安定して読み取れる仕組みも取り入れています。

この会社はQRコードの特許を取得しましたが、使用をオープンにして、誰で自由に使えるようにしました。せっかく作った便利な仕組みを、出来るだけ多くの人に使ってもらうためです。おかげで私たちは、買い物や旅行やコンサートなど、様々な場所でこのQRコードを使い、便利な生活を送ることができているのです。

世の中の役に立つ仕事を、皆さんも大人になったらぜひ取り組んでみてください。