みなさんは、新しいことをはじめようと思いついたとき、「色々あるかもしれないけど、やってみよう」と思うタイプですか。それとも「上手くいかない理由が頭にうかんで、それはやめておいた方がいい」と思うタイプですか。

私は中学生の時、生徒会の役員をしていました。当時、私の中学校には合唱コンクールがなかったので、「生徒会で合唱コンクールをやりたい」と先生に伝えたところ、「2ヶ月後にコンクールをひらくのが条件」と言われました。コンクールの進め方を自分たちで決めて、学校のみんなにも説明をしてから、曲決め、練習、本番までの全部を2ヶ月でやりなさい、ということです。
私は「無謀すぎる。無理だ!」と思い、あきらめるように他の生徒会の人を説得しました。しかし、まわりの熱意に負けて、結局「わかった。やる!」と言ってしまいました…。

そしてその後、2ヶ月間がんばって取り組んだ結果、合唱コンクールは大成功しました。そしてコンクールは20年たった今でも行なわれています。
なぜ合唱コンクールは成功したのだと思いますか?
思いつくことはいくつかあります。でも、成功をさせるための理由が、最初からわかっていたはずもありません。成功した理由は後からわかることです。「どうやれば上手くいくのか」と考えるよりも先に、まずは全力でやってみることです。やっている途中で、成功の種がでてきます。それがやがて芽をだし、花となるのです。

冒頭の質問に戻ると、私は「上手くいかない理由が先に思いつくタイプ」です。だからこそ、あのとき、とにかく「やる!」と言い切ったことが、とても大切なことだったと思います。
結局は「やったものだけが成功できる」のです。恐れず、進んでください。

皆さんは、インパクトに残っているCMってありますか?
先生にはたくさんあります。例えば
「スコーンスコーン湖池屋スコーン・・・カリっとサクっと美味しいスコーン」」のダンスのCM。あのリズムが印象的でした。
「ファミコンウォーズが出るぞ~~~こいつはどえらいシュミレーション~~~母ちゃんたちには内緒だぞ」のCM。軍服を着た外国人が整列してジョギングしながら「母ちゃんたちには内緒だぞ」がとても滑稽でした・・・。ちょっと皆さんにはわからないCMですかね。実は映像も頭に残っています。皆もありますよね?
最近だと、東進の林先生の「今でしょ?」、これ絶対、皆大人になっても覚えているCMになると思いますよ。
別に覚えようとしたわけではないのですが、それでも耳に残っています。頭に残っています。

ところで「きく」というと3つの「きく」が存在しますがわかりますか?
「聞く」、「聴く」、「訊く」の3つです。
聞く:英語だとhearでしょうか。耳に情報が入ってくる、つまり聞こえるって意味です。
聴く:英語だとlisten toでしょうか。意識して耳から入れるって意味で、傾聴という言葉もありますね。
訊く:相手に尋ねること、質問するって意味です。たずねるは「訊ねる」とも書けます。

先ほどのCMですが、CMをきく時はどの「きく」なんでしょうか?
普通は「聞く」でしょう。意識しなくても耳に入ってきますよね。でも繰り返し耳にすると記憶に残りませんか?先生は、別に意識して覚えようとしたわけではありませんが、記憶に残っています。
じゃあ、意識して「聴」いてかつそれを繰り返し聴いたら、もっと記憶に残りますよね?絶対残るはずです。
ですので、皆さんはまず様々な人の話を真剣に「聴」いて下さい。
授業とか勉強の内容は繰り返し「聴」いてください。そして、以前話したことあると思うけど、繰り返し聴くにはどうすればよいか?それは「発音」です。発音すれば、それは必ず耳に届いていますので、耳から入ってきます。繰り返し発音すれば、耳に繰り返しその内容を入れることになります。「嫌でござんすペリーさん=1853年、ペリー浦賀に来航」とか「坂下君、賢い、古文単語のさかし=賢い」とか、「maintain、メインテインは意味2つで、主張する、と、維持する」とかどんどん発音して耳から入れてみましょう。

これがシンプルな「効く」勉強方法です。ぜひ、「聴く」と「音読」を「繰り返す」ことを大切にして欲しいと思います。

先生のお話は以上です。

みなさんは「三日・三月・三年(みっか・みつき・さんねん)」という言葉を耳にしたことがありますか。元は芸事や修行の心構えから来ている言葉で、「三日我慢すれば三ヶ月は耐えられる。三ヶ月耐えられれば三年は頑張れる。」という意味のようです。しかし、最近は会社に入社して辞めたいと考える時期(入社してからの年数)という意味で使われます。
みなさんに会社に入社してといってもピンと来ないので、中学生なら部活動、小学生であれば習い事を頭に浮かべてもらうとわかりやすいと思います。
先生の経験を話すと、先生は中学生の時、陸上部でした。といっても自分から陸上をしたいと思って入部したわけではなく、背が高く、小学校の時に市の陸上記録会で入賞したというだけの理由で半ば強制的に入部させられました。結果的には楽しかったのですが。
そのとき、まず入部して「三日」は、とにかくやること全てが初めてでがむしゃらに取り組みました。その練習量と先輩たちのスピードを目の当たりにして、さらには両足の筋肉痛に、これを続けていけるのかとても不安でした。周りの体験入部していた子たちも、無理だと思ったのか1人減り、2人減りの状態が続きました。結局、最初に来た半分の20人くらいが残ったと記憶しています。
「三月」が過ぎると、夏場に差し掛かります。炎天下、一番きつかったのは、練習最後にあった6Kmジョギングでした。ジョギングはとなり町の小学校までの往復なのですが、なんと顧問の先生が車で後ろから追いかけてくるのです。長距離が苦手だった先生は砲丸投げの友達といつも最後尾を走り、何度、車にひかれると思ったことか。この頃、練習がきついと言う理由とただ走っているだけではつまらないという理由で、野球部やテニス部に移っていった仲間がいました。
「三年」経つと、先生も高校生になり、入試で休んでいた陸上を再び始めようかとも思いましたが、元々やりたかったバレー部に入部しました。陸上をやっていたおかげで、練習にはすぐ慣れ、ジャンプ力も先輩と大差ないところからスタートできたのはちょっとうれしかったです。
さて、三日は文字どおり3日、三月は日数でいえば約100日。三年は日数でいえば約1,000日です。100日、1,000日という月日は、目に見える単に技術的な向上だけでなく、実は様々な経験が、目に見えない他にも通用する基盤を作り上げているのです。そのことは、自信へとつながり、新たなことにチャレンジするために再スタートを切る節目となることもあります。
この春から能開に参加した皆さん、そして三年以上会員を続けている皆さん、「地道」なコツコツの積み重ねこそが「自分」を作るのです。何事も辞めたいと思うときはあります。真剣に取り組む人ほど壁が立ちはだかるものです。しかし続けるために考え、悩み、工夫することが人としての成長を促してくれるものと信じます。
最後に能開五訓の言葉を贈ります。

「断じて中途でやめるな。中断はゼロである。」

みなさんが暮らす社会は、様々なルールによって成り立っています。大きなものでは「憲法」という国の法律があり、家の外に出れば「道路交通法」があり、学校に入れば「校則」があります。ひょっとしたら、「わが家のルール」があるお家もあるかもしれませんね。友達同士での決めごとも、ルールと呼んでいいでしょう。

決まったルールは、そこに関わるすべての人の合意を前提にして、事柄が進められていきます。たとえば学校のクラスでの話し合いで、「明日からは、清掃を20分間にします。」と決めたとします。その決定に従って、その日からは20分間の清掃が実施されていくのです。

しかし、クラス全体で決まった事にもかかわらず、「20分は長い。10分にしようよ。」と言い出す人がいたら、どう思うでしょう?決定に至るまでには、多くの人が時間をかけて話し合ったはずです。クラスの一員なら、それに従うべきであり、自分中心の考えや都合を優先させることは、非常識と言われても仕方がないでしょう。

もし、この世にルールが存在しなかったら、どうなりますか?クルマがたくさん走っているのに、信号がひとつも無い。右側を走っているクルマがいれば、車道を歩いている人がいる。そんな場面を想像できるでしょうか?世界は目茶苦茶になってしまいます。

今、みなさんがいるこの能開にも「16のきまり」がありますね。先生たちが一生懸命考えて作ったルールです。自分がしっかり守れているかどうか。考えてみてください。先生たちは、「4つの約束」を守ります。

もうすぐEXオープン模試ですね。「○○点以上を取る!」「算数だけはアイツに負けない!」何でもいいです。「自分だけのルール」=目標を決めて、勉強に取り組んでみませんか?今日も一日、頑張りましょう!

みなさんこんにちは。
今日はまずは、ビッグ・ニュースをお伝えします。5年生の(下)で、聖徳太子の憲法十七条を勉強したのを覚えていますか。そう、「和を貴び、反抗したりすることのないのを基本と心がけよ」で始まるものでしたね。
ところで、なぜ、憲法十七条は「十七条」なのか知っていますか。実は、深い意味はまったくなく、現存しているのが十七条までだから、なのです。本当はもっとたくさん条文があったかもしれないのです。そして、今朝のニュースで、ついにその十八条目が発見されたと報道されていました。聖徳太子が建立した飛鳥寺に所存されている古い木簡にその記述があったという…エイプリル・フールのねたでした。
実際は古代日本で十七は縁起のいい数字だったということです。御成敗式目が五十一条なのも憲法十七条の17×3にちなんでいます。
今回の話は真っ赤な嘘でしたが、常識だと思って信じて疑っていなかったことが、実は間違いであったということもあります。
先生は根っから疑い深い性格なので、自分で調べてみないと納得しません。
日本がなぜアメリカに対して開国したのか?(イギリス、ロシアではなく)本当に円高・円安は、円が強いか、弱いかできまるのか?などなど…答えは自分で調べてみてください。
また、先生は理科もすきなのですが、最近の宇宙論の進歩は目覚しいものがあります。十年以上前の本は(基礎の確認にはなりますが)ゴミ同然です。このような、劇的な進歩に立ち会えるのはとても幸せなことです。
みなさんの勉強も同じです。ノートをつくるとき、常識だとおもっていることも、予習シリーズなどで調べてみてください。きっと新しい発見があると思います

3月も残すところあとわずか。3月は陰暦で「弥生(読めるかな?)」と言います。弥生という言葉は、もともと「弥:いよいよ」と「生:おいしげる」という意味を持つ2つの言葉を合わせたものなのです。春になり、いよいよ草木も生い茂る様子を表したことが語源となっています。また、3月6日ごろを「啓蟄(辞書で調べてみよう。「け」から始まります。)」と言い、これまで眠っていた虫が目覚めて外に這い出てくる様子を表しています。

草木も虫も硬い土を突き破って明るい外の世界へと飛び出すには、とても大きなエネルギーが必要になります。そのために、草木も虫も冬場は地面の中でエネルギーを蓄え、春が来るのをジッと待っているのです。

4月からは、いよいよ新しい学年が始まります。新学年のスタートに向けて「今年は部活動でレギュラーを取るぞ!」とか「○○中学・高校合格を目指すぞ!」といった目標を立てていることだと思います。新しいスタートに向けて立てた目標。それはみんなの「理想とする姿」では無いですか?理想とする自分になるためには、自分が思っている限界(殻)を突き破る必要があります。その限界(殻)を突き破るためのエネルギーとなる自信が必要になります。そして、その自信を手に入れるには、日々の努力を積み重ねること以外にありません。

みんなには無限の可能性が眠っています。その可能性を目覚めさせるためにも、自分の理想とする姿に近づくためにも、いつもよりも「ちょっとだけ多く」練習してみよう。いつもよりも「ちょっとだけ多く」勉強してみよう。その「ちょっとだけ多く」の積み重ねが、限界を突き破る大きなエネルギーに変わりますよ。

ときどきこのような生徒の声を聞きます。
『なんで勉強しなくちゃいけないの?』 『○○ってやって、役にたつの?』
『受験に関係ない科目も勉強しなくてはいけないの?』など
 今回はそのように感じたことがある人に向けてのお話です。

「1742万5170桁という現時点で最大の素数を見つけた。」
という記事を先日読みました。読んだ最初の先生の印象は『だからどうした』でした。
「素数」とは、1とそれ自身でしか割り切ることができない正の整数と定義されています。1、2、3、4、5、6の数のうち2、3、5がそれにあたります。詳しくは数学の勉強をしっかりしていけば大丈夫です。また素数は無限個存在することが証明されています。
さらに発見のために研究者が何年間もかけて無限にある素数の一個を探しているとしりました。時間と労力の無駄遣いだと感じました。『なんで素数を調べているのか?意味あるの??』という疑問です。
 なぜこれほど騒がれているのか腑に落ちなかったのでもう少し調べてみました。実際素数は暗号などに用いられ、大きな桁数の素数からは複雑な暗号をつくることができます。例えば、コンピュータなどのパスワード、暗証番号の設定などへの利用です。これは素数の規則性が解明されていないためです。ですから大きな素数には大きな価値があるのです。現代の我々の身のまわりの情報を守るためには無くてはならないものになっています。

はじめの質問に対する答えは与えられるものではないはずです。
皆さんには生まれた疑問を大切にして、学んできたものを振り返ったときに活かせるものに変えて欲しいと思います。
そのために勉強のやり方を学び、工夫を重ねてください。
皆さんの素朴な疑問が世の中を変えていくはずです。

ちなみに素数の規則性がもし発見できれば、世の中は大変なことになるでしょうね。

わたしたちの脳の中には「自己報酬神経群」という、「自分へのごほうび」をモチベーションにしてはたらいている部位があります。この部位が活性化すると集中力が高まり、この部位の機能が低下すると集中力が低下し、それに伴って運動機能も低下してしまいます。
この部位はごほうびがもらえたという「結果」によって活性化するのではなく、ごほうびがもらえそうだという「期待」によって活性化します。つまり、脳が「ゴール間近だ!」「もうすぐ目標達成だ!」と判断したとたんに機能が低下し、集中力が低下してしまうということです。

みんなの中にも1つ何かが終わると、次に取り掛かるまで時間がかかってしまうという人はいませんか?

こういう状況を防ぎ、集中力を長持ちさせるのはどうしたらよいと思いますか?

それは、この仕組みを逆に利用するのです。
本来の目標としている地点よりも遠くにゴールを設定します。
すると、実際のゴールの手前で脳のパフォーマンスが落ちることがなくなります。
この仕組みを実際に活用したのが、北京オリンピックで金メダルを獲得した北島選手です。
彼の場合はプールの壁をゴールと思うのではなく、壁にタッチしたあと振り向いて電光掲示板を見た瞬間をゴールだと考える訓練を重ねたそうです。世界記録を塗り替えた影には、脳化学のサポートがあったのです。

さて、みんなの目標って何でしょうか?
定期テストで良い点を取ることですか?
志望校に合格することですか?
将来の夢を叶えることですか?

どんな目標でも構いませんが、そこがゴールだと考えてしまうとその直前でペースが落ちてしまうことでしょう。それは脳の機能なのでどうしようもありません。

そのゴールの先に新しい目標を立てましょう。
先生はみんなに目の前のことだけに囚われず、先を見据え、高い目標を立てられるようになって欲しいと思います。

スポーツが大好きな先生から、今日は生涯スポーツのお話をします。
みんなの中にも今スポーツをやっている人多いですよね。では、そのスポーツは何歳までできるのでしょうか?
生涯スポーツの『生涯』という言葉は『この世に生きている間』という意味があります。

先日(2月24日)、東京マラソンが開催されました。そこにエントリーした参加者の中で、最高齢は82歳だそうです。
先生も高校生の時にフルマラソンにチャレンジしたことがありますが、42.195kmをチャレンジするというものは日頃からのトレーニングと体力づくりをしていないと完走は厳しいです。80歳を超えてもチャレンジするってすごいですよね。

では、世界最高齢のマラソンランナーは何歳だと思いますか?
実は東京マラソンと同じ日に香港でもマラソン大会が開催されていて、そこの10km部門に出場した人がインド系英国人ファウジャ・シンさん。なんと101歳。さらにビックリしたのが、長距離マラソンを始めたのが89歳のときからで、9回もフルマラソンを完走しているそうです。シンさんは残念ながら今回の大会で引退すると言っていますが、さらにすごいのが、引退後も日課にしている16kmのランニング(約4時間かけているそうです。)は続けることを計画しているそうです。そんなシンさんは今まで一度も病気をしたことがなく、薬も服用したことがないそうです。健康の秘訣はスポーツと正しい食事だそうです。
13年間、シンさんを指導してきたトレーナの人が言うには、「シンさんは非常に前向きな人で、私が『今日は10キロを走りましょう』というと『いや、20キロ走ろうよ』と言うんです。」
101歳のおじいさんとは想像がつかない会話ですね。

最近はなんでも便利になって楽になってきていますが、『生涯現役』でがんばっている人の共通点はそういった『楽な方』に逃げるのではなく、『鍛える』ということに向かって継続してがんばっています。
能開は『鍛える』という意味では最高の場所です。今こうして、がんばっている君たちは前述した人たちみたいに『生涯現役』でがんばれるセンスを磨いているんです。
さぁ、これから新学年へ向けての勉強がはじまっていきます。あきらめないでがんばっていきましょう。まだまだ君たちには楽しみな未来が待っています。

プロ野球選手の赤星憲広さんが書いた「頭で走る盗塁論」(朝日新書)を読みました。
赤星さんと言えば、なんといっても盗塁です。阪神タイガースに在籍した9年間で381盗塁を記録。セ・リーグ新記録となる5年連続盗塁王も獲得しました。
先生は、東京ヤクルトスワローズの大ファンなのですが、阪神戦で赤星さんがランナーで出るたびに、いつも盗塁されるのではないかと気になってしょうがありませんでした。相手ファンから嫌がられる選手は、良い選手が多いです。“レッドスター”の愛称で親しまれた赤星さんは、多くのプロ野球ファンの記憶に残る名選手でした。

 みなさんは、盗塁が成功する確率はどれくらいか知っていますか。プロ野球では、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球し、二塁にボールが届くまでが平均で3.2秒と言われています。
一方、赤星さんが盗塁のスタートを切ってから二塁に到達までも同じ3.2秒。つまり、俊足の赤星さんでさえも、セーフになる確率は計算上では五分五分ということになりますが、赤星さんはプロ通算で盗塁成功率8割以上という高い数字を残しました。なぜ成功率を高めることができたのでしょうか。

赤星さんは、「盗塁が成功するかどうかは、事前の“準備”で8割決まる」と語ります。準備とは、事前に相手を研究すること。相手のクセや配球を見抜いておくことで盗塁成功率を飛躍的に高めたのです。

例えば、赤星さんが元読売ジャイアンツの上原投手(現レッドソックス)と対戦したときの話です。上原投手は投球の前に、両手を胸の前で組んでタメをつくるときに「左肩が内側に入っていれば牽制球はしない」というクセがあることを、赤星さんは日頃から観察し、把握していました。そのクセが出た時は、自信を持って盗塁のスタートを切れたそうです。
頭をかく、まばたきの頻度、目の動き、無意識にピッチャーが行う様々な動きを常に観察し、事前に頭にインプットして準備しておくことが、足の速さよりもスライディングのテクニックよりも重要だと赤星さんは語ります。

また、キャッチャーにもクセがあるそうです。ピッチャーに速いストレートを要求する時は「ここに投げろ!」というように、どっしりとミットを構え、逆に遅い変化球を要求する時は、ミットの構えがやわらかくなるキャッチャーが何人もいたそうです。当然、遅い変化球を要求する時は、盗塁のチャンスです。
私たちは「足が速い選手」=「盗塁が上手い選手」と考えてしまいますが、赤星さんの話を聞くと、「頭を使って、どれだけ研究し、準備するか」が盗塁の真髄であることがわかりますね。体だけではなく、脳にも汗をかきながら、赤星さんは盗塁を積み重ねていったのです。

さあ、今日もゼミが始まります。
ゼミは、先生とみなさんの真剣勝負の場。
みなさん、この1週間で、しっかり「準備」はできていますか?