皆さんは飛行機に乗ったことはありますか?
先生は去年のゴールデンウイークに家族、親戚と一緒に沖縄に行きました。
実は先生は高所恐怖症ですが、あそこまで高く飛ぶともう気にならなくなりますね。

さて、飛行機が初めて世界に登場したのが今から約120年前。
いわゆる大型旅客機が誕生してから約65年。
飛行機の歴史は、事故の歴史でもあります。
日本でいえば、1985年の日本航空123便御巣鷹山(おすたかやま)墜落事故が有名ですね。
2年前の1月に羽田空港で衝突事故が起きたのも記憶に新しいところです。

この航空事故ですが、実は車の交通事故などと大きな違いがあることを皆さんご存知でしょうか?
例えば自動車で交通事故を起こした場合、基本的にはドライバーは警察の取り調べを受けますね。
場合によっては「過失運転致死傷罪」などの罪にとわれることもあります。
ところが航空事故の場合、世界中ほとんどの国で、「パイロットや整備士などの関係者に、原則として刑事罰を科さない」という決まりがあります。
「非懲罰(ちょうばつ)的アプローチ」というそうです。
いったいなぜ、そんなシステムを取っているのでしょうか?

日本の「運輸安全委員会」の指針で、こんなことが書かれています。

<仕事とヒューマンエラー(ミスのこと)>
• 仕事はヒューマンエラーとの戦いでもある
• 人間は誰でもエラーをすることがある
• エラーを少なくすることはできるが、ゼロにすることはできない
• エラーはコントロールすることができる
• ヒューマンエラー対策は「あってはならない」ではなく「ありうる」を前提に
• ヒューマンエラーに起因する事故防止策の策定には自発的報告制度が有効

<国際民間航空条約第13附属書>
当該附属書は「原因探求主義」「非懲罰」の理念を示している。
「責任追及」が優先されると、関係者が事実を語らなくなり、航空の安全を阻害する恐れがあるという考え方である。

つまりこういうことです。
・事故調査の目的は「責任の追及」でなく「原因の究明」である。
・ミスは誰にでも起こるものだが、責任追及が優先されると、関係者が罰を恐れて事実を話さなくなり、原因が判明しなくなる。
・原因を究明することで、「次に事故が起こらない」ことを優先することを大切にする。

先生はこの話を知って、勉強と同じだと思いました。
成績の上がらない人にありがちな行動、心理として、「×になるのをいやがる」というものがあります。
×になるのを見るのが嫌で答えを映して○にする。
×になった問題を解きなおすのでなく、とにかくひたすら問題をこなしていく…。
これでは、「なぜミスをしたのか?」がわからないので、結局同じミスを繰り返してしまう。
だから、成績が上がらない。

ミスは恥ずかしいものでなく、誰にでも起こりうる。
そこから目を背けず、「なぜミスをしたのか?」「次にミスをしないためには?」をしっかり考え、改善することで力がつき、成長する。
だからこそ。
間違えた問題を徹底して解きなおそう。
テストは実施後すぐに解きなおそう。
ミスを隠さず、しっかり向き合おう。
その一つ一つの積み重ねが、皆さんの血となり肉となります。
日々の勉強で、しっかり向き合っていきましょう。