「効果的な質問の仕方」についてのお話です。
例えば、掃除機を買い替えるとき、店員さんにただ「掃除機をください」とだけ伝えたらどうなるでしょうか。
店員さんはこちらの要望が分からないため、結果として「今お店が一番売りたい商品」を勧めるしかなくなります。
それが、私たちの欲しいものとは限りませんよね。

しかし、もし「今使っている一台目は、吸引力には満足しているけれど、重くて音がうるさい。
だから二台目は、少し高くても軽くて静かなものが欲しい」と伝えたらどうでしょうか。
店員さんも、こちらのニーズに合わせて的確な提案をしてくれるはずです。

これは、勉強やビジネスにおける「質問の仕方」も全く同じです。
ただ漠然と「この問題がわかりません」「何かアドバイスをください」と質問するだけでは、相手は何を答えていいか困ってしまいます。
これはいわば、店員さんに「掃除機をください」と丸投げしている状態です。
良い質問をするために大切なのは、「一台目の経験と不満」、つまり「自分はこう試してみたけれど、ここで失敗した」というプロセスをセットで伝えることです。
それはイコール、「何がわからないのか」の言語化を試みる、ということでもあります。

もし「何もわからない」「何がわからないのかわからない」と思うなら、何もわからないなりに、まずは何らかのアプローチをして、それを失敗させなくてはいけません。
そうすれば、そこには「なぜ失敗したのか」「そのアプローチは正しかったのか」という「とっかかり」が生まれます。
この「とっかかり」があるかないかで、質問の価値や、問題を解決できる可能性は根本的に変わります。

例えば数学であれば、
「公式Aを使って途中まで計算し、解答の3行目までは理解できたのですが、4行目の因数分解の変形からどうしても答えが合いません。この4行目の部分の考え方を教えてください」
と言えば、相手もピンポイントで疑問を解決してくれます。

「現状の課題(失敗した経緯)」と「求める条件」をセットで伝えること。
それが、お互いの時間を無駄にしない最良の方法です。
ぜひ、今日からの質問の仕方に活かしてみてください。

皆さんは、「1」と「1.1」の差をどう感じますか?
普通に考えると、「微々たる差」、「ほんの少しの差」、「ほとんど変わりない差」…。
と言う人もいるかもしれませんね。
確かに、数字上は「0.1」しか違いがありませんから「大した差」ではありません。

しかし、この「僅かな差」でも、かけ算すると面白くなるんですよ。

1×1=1
1.1×1.1=1.21
少し差が出ましたが、それでも、その差をあまり感じられませんね。

でも、「1」を30回、「1.1」を30回それぞれかけ算すると
1×1×1…×1=1
※みんな知っているように、「1」に何回「1」をかけても、「1」ですよね。

1.1×1.1×1.1…1.1≒17.45
1.1を30回かけると、17を超えてしまいます。
「1.1」が『17』以上に大きくなるんです。

これは、「大きな差」ですね。

最初は「ほとんど差がない」状況から30回かけ算すると、「明らかな差」になりますね。

さて、もうすぐ夏の講習会がスタートします。
勉強は「1」と「1.1」の話とは違うかもしれませんが、少なくとも「日々の努力の差」が夏以降に大きく表れると先生は信じています。

今までの
「1」の努力 例えば1日の勉強時間が2時間を。
「1.1」の努力 例えば1日の勉強時間を2時間「5分」にする。

これだけで、君たちの可能性は大きくなります。

5分伸ばすも良し。最後に1問増やすも良し。
1回読み返すも良し。
講習会前に自分なりの「0.1」を決めて、実行してみませんか?
ポイントは「ほんの少しの努力」と「続けられる設定」です。
先生はとてもワクワクします。君たちの夏の成長を。
さぁ。一緒に頑張っていこうね。

皆さん、今日は「一番」という言葉の意味について話をしたいと思います。

「一番」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか。
テストで一番、足が速くて一番、スポーツで優勝して一番など、多くの人は「誰よりも優れていること」や「順位が一位であること」を思い浮かべるのではないでしょうか。

例えば、大谷翔平選手です。
世界を舞台に活躍し、多くの人の憧れとなっています。
その姿を支えているのは、才能だけではなく、夢に向かって努力を積み重ね、挑戦し続ける姿勢です。
そのような「一番」を目指すことは、とても素晴らしいことだと思います。

でも、先生は「一番」には、もう一つ大切な意味があると思っています。
それは、「一番初めに行動すること」です。

実は、先生が中学生の頃、クラス全員に無視されてしまった時期がありました。
教室にいても誰とも話すことができず、でも学校へ行かなければならない。
そんな毎日でした。

そんなある日、一人の友達が、何もなかったかのように、いつも通りの笑顔で真っ先に「おはよう」と声をかけてくれました。
周りのみんなが私と距離を置いている中で、私に話しかけることは、自分も無視の対象になるかもしれないという不安があったはずです。
それでもその友達は周りに流されず、勇気を出して行動してくれたのです。

たった一言でしたが、その言葉に私は救われました。
その友達は、今でも先生にとって一番の親友です。

人の心を動かすのは、一番成績がいいことや一番運動ができることだけではない。
誰も動こうとしないときに、一番初めに声をかけること、一番初めに手を差し伸べること、その小さな勇気が人を支え、人生を変えることがあるのです。

そして、困っている人やつまずいている人を助けようとする経験は、相手のためだけではありません。
勇気を出して行動した経験は、自分自身の自信となり、やがて自分が困難に直面したときにも、たじろがずに立ち向かえる強さにつながっていきます。

だから、先生は皆さんに「一番初めに行動できる人」になってほしいと思います。

一番初めにあいさつができる人。
一番初めに「大丈夫?」と声をかけられる人。
一番初めに手を差し伸べられる人。
そんな皆さんのはじめの一歩が、誰かの人生を支え、そして皆さん自身を強くしてくれるはずです。