「自分で選んでいる」と思っていること、本当に自分自身で決めていますか?

例えば、コンビニでレジの横にある商品を、つい買ってしまったことはありませんか?

また、定食屋で「人気No.1」や「店長おすすめ」と書いてあるメニューを注文した経験がある人もいるでしょう。

実は、こうした行動は「自分の意志だけ」で決まっているわけではありません。
私たちは、知らない間に周りの環境に大きく影響を受けています。

この考え方を「ナッジ理論」と言います。
ナッジとは英語で「ひじで軽くつつく」という意味で、命令や強制ではなく、人が自然と良い行動を選択できるように後押しする工夫のことです。

例えば、階段にピアノの鍵盤が描かれていると、エスカレーターよりも階段を使う人が増えたり、男子トイレの小便器にハエのシールを貼ることで、的を狙う人が増え、トイレの汚れが減ったりすることが知られています。
人は小さなきっかけだけで、行動が変わることがあるのです。

では、このナッジ理論を勉強に取り入れることはできるでしょうか?

答えは「できます」。

「家に帰ったら勉強しよう」と思っていても、机の上にスマホがあれば、ついつい手が伸びてしまいます。
でも、スマホを目につかない所に入れておくだけで、その誘惑はぐっと減ります。

反対に、机の上には教科書や参考書を予め開いておく、勉強を始める時間を決めて予めタイマーをセットしておく。
こうした小さな工夫も、自分自身のナッジです。

勉強で結果を出す人は、意志が特別強い人とは限りません。
勉強しやすい環境を作るのが上手な人です。

今日から自分に一つナッジを仕掛けてみてください。
その小さな工夫が毎日の行動を変え、やがて大きな差となります。

夏休みも残り一か月を切りました。
終わった時に「もっとやっておけば」と後悔するのか、「頑張って良かった」と思えるかは、今日の小さな選択から始まります。

ぜひ、この夏、自分にとって最高のナッジを作ってみてください。