「平等」「公平」「公正」。よく似ていますが、少しずつ意味が違います。
この3つの考え方は、みんなが楽しく生活するためにとても大事です。
それぞれがどう違うのか、そして、どんな場面で役に立つのかを紹介したいと思います。

例えば、背の高さが違う3人(背の高い子、中くらいの子、背の低い子)がサッカーの試合を見ようとしています。
グラウンドの手前には壁があり、背の高い子は見えますが、中くらいの子と背の低い子は、壁が邪魔で試合を見ることができません。

「平等」とは、みんなを同じように扱うことなので、3人に同じ高さの踏み台を一つずつ渡します。
しかし、そもそも背の高い子には踏み台が必要ありません。
中くらいの子は試合が見えるようになりますが、背が低い子はまだ見えません。
同じものを渡しても、全員が同じように楽しめるとは限りません。

「公平」とは、一人ひとりの状況に合わせて手助けすることです。
背の高い子には踏み台を渡さず、中くらいの子には一つ、背の低い子には二つ渡します。
渡す数が違うので、「平等」ではありませんが、3人とも試合を見ることができるようになります。
「みんなが同じように楽しめる」ための工夫と言えますね。

「公正」とは、困る原因になっている決まりや環境を見直すことです。
例えば、視界を遮っている「壁」を取り除くことが「公正」です。
そうすれば、背の高さに関係なく、踏み台を使わなくても、みんなが試合を楽しめるようになります。

どれが一番正しいということではありません。
そのときの状況や一人ひとりの違いを考えながら、みんなが納得できる方法を考えることが大切です。

何かを決めるときには、平等の視点から「みんな同じでいいのかな?」、公平の視点から「一人ひとりに合わせたほうがいいのかな?」、公正の視点から「困る原因になっている決まりや環境を見直せないかな?」と、少し立ち止まって考えてみませんか?

「自分は困っていないから大丈夫」ではなく、「困っている人はいないかな?」と周りに目を向けてください。
その思いやりが、誰もが笑顔で過ごせる世界に繋がります。