
早いもので今年もあとわずか。
来年の干支が「ひつじ」だと気づいて、ふと確かめたくなったことがあります。
それは、2027年の年賀状がどんなデザインになっているのか、ということ。
お年玉付き年賀はがきの左上(切手の位置)には、毎年その年の干支をモチーフにしたデザインが印刷されています。
前々回のひつじ年である24年前(2003年)は、せっせと編み物をするひつじのイラストでした。
そして12年が経った前回のひつじ年(2015年)、なんとひつじは、編み続けていたマフラーをついに完成させていたのです。
「12年越しでやっと完成したんだね」と、そのけなげな努力が当時話題になったのを覚えています。
それから更に12年が経つのが、来年の2027年。
マフラーを編み終えたひつじが今度は何をしているのか気になり、最新のデザインを調べてみました。
すると描かれていたのは、なんと「羊毛フェルト」にいそしむ姿!(羊毛フェルトを知らない人は調べてみてね)
またしても地道な手作業に励む姿にほっこりするとともに、遊び心あふれる仕掛けから作り手のこだわりや温もりを感じて、早くも次の12年後が楽しみになりました。
この年賀状を手がけたのは、日本郵便の「切手デザイナー」の方だそうです。
現在、日本にわずか8人しかいません。
自然や動物、各地の名物や建造物など多彩なモチーフをもとに、毎年約40~50種ほどの切手を生み出しています。
たった2センチ四方の小さな画面の中に、豊かなストーリーや世界観をぎゅっと凝縮させて描く、まさに職人技の仕事です。
近頃は切手を貼って手紙を出す機会もずいぶん減りましたが、切手デザイナーのアイデアや想いがこもっていると思うと、切手を見る楽しみも増えました。
たまに届く郵便物に送り主の土地にちなんだ切手を見つけると、「こんな切手があるんだ」と新鮮に感じるとともに、わざわざ選んでくれた心遣いがじんわりと嬉しくなります。
素敵な切手に加え、一筆せんなどに温かい言葉が添えられていれば、「私のことを思いながら送ってくれたのだな」と、こちらもきちんとお返事をしたくなります。
効率やスピードが重視される現代では、メールやLINEなどですぐに用件を済ませるのが当たり前になり、年賀状を出す人も減ってきました。
もちろん便利な手段は大いに活用すべきですが、どんなに時代が変わっても、どんな方法であっても、相手を思い浮かべながらていねいに言葉を届ける大切さは変わらないはずです。
お正月、能開生の皆さんには先生たちからの年賀状が届きます。
そこには、日々がんばっている一人ひとりの顔を思い浮かべながら綴ったメッセージが書かれています。
羊毛フェルトを楽しむひつじの姿とともに、ぜひじっくりと読んでみてくださいね。
きっと、皆さんに気持ちを新たにがんばる力を与えてくれるはずです。



