スキー場に行くと必ず「今日が初めて」という人がいる。
先生は滑れるから「滑り方を教えてほしい」とよく言われます。
だから実際にやってみせながらこう説明します。
「スキーをハの字に開いて体重を前にかける。後ろ体重は危ないからね。絶対に前。それからひざの内側に力を入れると止まる。わかる?」
そうするとみんなこう言うのです。
「わかった。やってみる」と実際に滑ってみる。
ここで、言われたとおりのことができる人はどれくらいいるのだろう。
そう、一人もいないのです。
つまり、わかっているけどできない。
「わかる」と「できる」の間には必ず反復練習という経験が必要なのです。
スキーだけでなく、他のどんなことだって同じ。
試しに自分が得意なこと、ピアノを弾くとかサッカーのリフティングとか、とにかく自分はもうできるということを、まだできない友達に説明してみよう。
わかってもらうことはできても、はじめから自分と同じようにできる人はいないから。
勉強も同じなのです。
勉強の説明を聞いて「わかる」。
でも、それを聞いてわかったからといって「できる」かどうかは別問題。
もっと言うと、わかってもできないのが普通なのです。
だから大事にしなければならないのは、「わかったこと」を「できるようにすること」
勉強するときはこのことを絶対に忘れないで欲しい。
「わかるまで続ける」ではなく、「自分の力でできるまで何度でも続ける」
そういう「しつこさ」が大切なのです。
しつこい人は嫌われそうだって?
とんでもない。
人生の成功者は、みんな誰よりもしつこいんだよ!