皆さんはディズニーランドに行ったことがありますか。
ディズニーランドは別名「夢の国」と呼ばれています。
それほど夢にあふれたキラキラした空間なのです。
行くたびに「行ってよかった!」「また行きたい!」と思わせてくれる場所です。
これは有名な話ですが、ディズニーランドでお掃除をしているキャスト(スタッフ)さんに「何をしているのですか」と聞くと「夢のかけらを拾っています。
」と答えてくれることがあります。
私が実際キャストさんに尋ねた時は「皆さんからあふれてきた、笑顔のかけらを拾っています」と答えていただいて、すごく感動したことを覚えています。

行ったことがある人は知っているかもしれませんが、ディズニーランドはお掃除が行き届いてとてもキレイです。
私も汚い場所を見たことがありません。
これはもちろんディズニーの魔法の力!!……ではありません。
ディズニーがいつも清潔に保たれているのは実は、“犯罪心理学”の考え方から来ているようです。

皆さんは「割れ窓理論」という言葉を知っていますか。
A市では、ビルの窓が小さく割れたのを放置していたところ、人々が「この街は整備されていない、窓が割れていても気にしない街なんだ」と認識し、他の窓がすべて割られ、多くの犯罪が起きてしまった、ということがありました。
このことから、アメリカの心理学者が「小さな犯罪・不正を放置していると、小さな犯罪が多く起こり、それに比例して大きな犯罪・不正が起こりやすくなる」と唱えたのが「割れ窓理論」とされています。
このことを受けて、A市は、小さなことも見逃さず、整備・修繕をしたところ、犯罪率がぐっと下がったそうです。

このことを応用したのがディズニーランドです。
小さな犯罪=「小さな汚れ、小さなごみのポイ捨て」に見立てて、それを見逃さず、きれいな状態を維持することで、その状態を保ち続けることができているというわけです。
ちなみに、お客さんも意識ができるように、ディズニーランドは9メートルごとにゴミ箱が設置されているそうです。

このことは別に、場所や空間に限られたことではなく、人間もそうなのではないかと思います。
小さな汚れ、小さな不正を許している人のもとには、のちに大きな問題がやってくる。
小さなことにも早く対処ができて「これくらい良いか」という弱い心を、自分が許さないことができたならば。
自分の夢・目標に近づける自分を常に作っていくことができるかもしれませんね。
良い人には良い人が寄ってきます。
良い機会に恵まれる自分になっていけるように一緒に頑張りましょう。

皆さん、この公式を知っていますか?
もし知っている人がいるなら、その人は超能力者か、先生の考えを完全に読み取れる人だと思います(笑)。
これは、「勉強するときに最も気をつけてほしい」と先生の考えをまとめた公式です。

種を明かせば、
R【result(結果)】=C【concentration(集中力)】×T【time(時間)】
「結果は、集中力とそれを持続した時間で決まる」という公式です。

言われてみれば確かにそうだと感じるかもしれません。
「そんなこと知ってるよ」と思う人も多いでしょう。

でも、実際にできていますか?
この公式は先生が考えたものではありません。
かつて能開で開催されていた「大学受験合宿・英語コース」で、先生の師が繰り返し話していたものです。
この合宿は、5泊6日で朝6時から夜の11時まで、ひたすら英語だけを勉強するものでした。
想像できますか?朝から晩まで英語漬けの地獄のような特訓です。
この鬼のような合宿は、勉強で結果を出してほしいという先生たちの思いから生まれました。

短期間で勉強の成果を上げるためには、1点集中、1科目集中で徹底的に取り組む必要があります。
多くの時間を勉強に費やしても成績が上がらない人がいるかもしれませんが、それは集中力が持続していないからかもしれません。
見た目は勉強をしているようでも、実際には他のことを考えていたり、ノートを開くのが遅かったり、書くのが遅かったりしていませんか?
集中力を持続できれば、学んだことが効率よく定着し、勉強のスピードが上がります。
何十時間も集中し続けることができれば、成績が上がらないはずがありません。

皆さんの中に講習会の宿題をただこなしているだけの人はいませんか?そんな人は、自分の勉強スタイルを見直してみましょう。
まず、何時間で宿題を仕上げるかをしっかりと決めてから勉強を始めます。
その時間は他のことを一切しない、とにかく集中する。
それを5科目すべてについて行いましょう。
最初は短い時間でも構いません。
徐々に集中する時間を伸ばしていきましょう。
最低1時間は集中できるように、日々努力しましょう。

1時間勉強→5分休憩→1時間勉強というローテーションができるようになれば素晴らしいです。
高校生になる頃には、2~3時間は集中できるようになりたいですね。
ちなみに、東大理系の数学の入試問題は、制限時間が2時間半です。
2時間半は集中せざるを得ないのです(笑)。

集中力を長時間持続させることは本当に難しいことです。
一朝一夕でできるものではありません。
ゼミの課題や講習会の課題をするときに、集中することを意識して少しずつ時間を延ばしていきましょう。

初めからうまくできるなら、能開に来る必要はありません。
試行錯誤が最も大切な勉強になります。

突然ですが、先生は中華が好きです。
和食もおいしいし、洋食もおいしい。
細かく分けて、イタリアンやフレンチもおいしくて好きなのですが、どれか一つを選べと言われれば、中華料理を選びます。

普段からおいしそうな中華のお店を探している先生は、一軒のおいしそうな店を見つけました。
看板の店名のところに「中国料理〇〇」と書いてありました。
最初は何も思わなかったのですが、「中華料理」と「中国料理」はどう違うんだろうと思い調べてみました。

ここで皆さんに質問です。
「中華料理」と「中国料理」、この二つの違いは何でしょうか?

似ているけど実はこの二つは違うものなのです。
簡単に言うと、「中国料理」は中国で提供されている料理(実際に食べられている料理)、「中華料理」は中国の料理を日本人向けにアレンジしたものや、中国で食べられていそうな料理(実際は食べられていない)のことを指します。
先生も調べてみて、初めてこの二つの違いに気づきました。
さらに皆さんに質問です。

次の料理は「中国料理」でしょうか、それとも「中華料理」でしょうか?
①中華丼
②天津飯
③エビチリ

さあ、答え合わせです。
①の中華丼は簡単ですね。
中華って名前にはいってますもんね。
そうです、これは「中華料理」です。
②の天津飯はいかにも「中国料理」っぽいですが、実は「中華料理」です。
③のエビチリも実は「中華料理」です。
実は3つとも中国にはない中華料理だったんですね。
先生はこれらの3つの料理は中国で食べられているものだと思っていたので、このことを知った時、結構驚きました。
ちなみに他にもあるので調べてみると面白いかもしれません。
皆さんも普段の生活の中で、気になることや興味があることはどんどん調べてみましょう。
楽しい発見が皆さんを待っていることだと思います。

パリオリンピックが開幕しました。
皆さんも夏の勉強を頑張りながら、

「あの競技が気になる!!」
「あの選手はどうなった??」

など、気持ちが動かされている人も多いのでは?
その中で、今回は「水泳」についてお話しします。
水泳は毎回日本人選手のメダル獲得が期待されて、注目度の高い競技だと思います。
そんな水泳の中にあって、先生が気になったこと・・・(皆さんも不思議に思ったことはありませんか?)それは「バタフライ」です。
何が気になるかというと、なんであんな泳ぎ方をするのだろう?ということです。
例えば、速く泳げるのか?というと、
バタフライの世界記録(2024/7/1現在)は50mで22秒27。速いですね。
でも自由形(クロール)では50mで20秒91・・・クロールのほうが速く泳げるようです。
では、長く泳いでいられるかということで、
体重40㎏の人が15分間泳いだ時の消費カロリー(どれだけ体力・エネルギーを使うか)を計算してみると、
クロールでは約87kcal(キロ・カロリー)消費するそうです。
ちなみに、平泳ぎでは約55kcal消費するということで、疲れにくいと言えるのではないでしょうか。
そして、注目のバタフライでは・・・なんと約144kcalという計算結果が。
要するに「すごく疲れる泳ぎ方」なんですね。
まとめると「速いわけではないのに疲れる」という泳ぎ方なのです。
じゃあ、なんでそんな泳ぎ方をするのでしょう。
その答えは、過去のオリンピックにあるようです。
1928年のオランダ・アムステルダムオリンピックで、ドイツのエーリッヒ・ラーデマッヒェルという選手が、平泳ぎの種目で
「チョウが羽ばたくように水をかく手の動かし方」
で泳ぎ、見事、銀メダルに輝いたそうです。
なぜこれが認められたかというと、当時の平泳ぎのルールが
「うつぶせで、手足を左右対称に動かすこと」
となっているだけで、ちゃんとそのルールを守った泳ぎ方だということで認められたようです。
ところがこの泳ぎ方が広まって、1952年のフィンランド・ヘルシンキオリンピックでは、平泳ぎのレースでほとんどの選手がこの泳ぎ方をするようになったとのこと。
そこで国際水泳連盟はこの泳ぎ方を、平泳ぎとは別の種目としてあつかうことに決めて、クロール、背泳ぎ、平泳ぎに次ぐ第四の泳ぎ方として、「バタフライ」が誕生したそうです。
ちなみに、最初の時の足の動かし方は平泳ぎと同じだったらしく、今のバタフライの「ドルフィンキック」を使った泳ぎ方を考えだしたのは、日本の長沢二郎選手だと言われています。

ルールを守ることは大切です。
とても重要なことです。
でもルールを守ることが目的になってはいけません。
バタフライも「ルールの中でより早く泳ぐためには・・・」を考え、工夫に工夫を重ねた末に生まれたものだと思います。

能開には『能開五訓』というものがあります。
その中の一つとして、
「勉強を工夫しよう。工夫なき勉強に向上はない。」
という言葉があります。
(ほかのものが気になったら教室の先生に聞いてみよう!)
勉強することが目的ではないのです。
目的のために勉強するし、目的のために勉強自体を工夫するのです。
でも勉強に工夫を加えることは簡単ではありません。
自分の現状や目的に合わせて工夫するので、「こうすれば大丈夫」というものが決まっているわけではありません。
しかし、そこに自分で考えた工夫を加えるからこそ、自分自身の気持ちや意志、決意がそこに加わり、目的にたどり着ける可能性がぐんと高まります。

この夏、ぜひ自分の目標・目的に向かって工夫を加えた勉強に挑戦してみてください。
世界記録に勝るとも劣らない君だけの結果が待っているはず!

いよいよ夏休みが始まりました。
この夏は記録的な暑さになるそうなので、皆さんも暑さ対策には十分に気をつけてほしいと思います。

夏の暑さと言えば熱中症が心配です。
最近、私の周りでも熱中症にかかった人がいました。
その人は熱帯夜の中でクーラーをつけずに寝てしまい、朝になって目覚めると吐き気がするほど気分が悪くなり、意識がもうろうとしたそうです。

幸い、クーラーをつけてスポーツドリンクを飲み、横になって休んでいると、少しずつ元気になってきました。暑さの中で水分不足は強敵ですね。

だからといって水をがぶがぶ飲むことが良いとは限りません。
「水けいれん」や「熱けいれん」という言葉を知っているでしょうか。

これは私が経験したことですが、お風呂でたっぷり汗をかいた後、水分補給で水道水をがぶがぶ飲んでいたところ、手足が硬直・けいれんしてコブラ返り(関西ではこむら返りをそう言います)を起こしてしまったのです。

30分ほど苦痛を我慢していると症状は治まったのですが、ネットで調べてみるとこれも熱中症の一種で、塩分不足が原因のようでした。
汗をかいて塩分が失われたまま水だけ補給すると血液の塩分濃度が下がり、手足の筋肉の収縮が起こるそうです。

テレビでも「熱中症は突然やって来る」と言っていますが、身体の中のわずかなバランスが崩れただけでも体調がおかしくなることを、皆さんは覚えておいてください。

夏休みには色々な場所で活動する機会が増えますが、今の自分の体調は大丈夫だろうかと、必ず自分に問いかけながら、楽しい夏休みを過ごしてもらいたいと思います。

今年の夏も記録的な暑さが続いています。
みなさん、体調管理は大丈夫ですか。
特に熱中症に注意です。
授業中もこまめに水分をとるようにしてくださいね。

さて、今週のゼミも、元気な「あいさつ」で始まりました。
ゼミだけではなく、みなさんは日常の様々な場面で、家族や友だちと「おはよう」「バイバイ」「ありがとう」といったあいさつを交わすのではないでしょうか。

ところで、なぜ人はあいさつをするのか、考えたことはありますか。
あいさつは、漢字で「挨拶」と書きます。
この2つの漢字、それぞれ読み方は難しいですが、
「挨く」→ひらく
「拶る」→せまる
とも読みます。

つまり、あいさつには「相手の心を開いて、その心に近づく」という意味が込められているのです。
なるほど、 確かにあいさつを交わすと、お互いの気持ちがオープンになり、好意的な気持ちになれますね。
また、相手のあいさつの仕方や声のトーンで、「今日は元気がないのかな」「何か良いことがあったのかな」というように、相手の今の心の状態を察することもできます。
こう考えると、あいさつはやはり、いろんな人とコミュニケーションをとる上での基本であり、私たちの生活で欠かせないものと言えますね。

ちなみに、ある能開の先生は、住んでいるマンションですれ違う人全員に、もれなくあいさつをするのだそうです。
さらに「相手よりも先にあいさつをする」ことを心掛けているのだとか。

その先生は言います。
「あいさつをされてイヤな気持ちになる人はいない!」
この暑さでは、あいさつの声もつい小さくなりがちですが、元気にあいさつを交わすと、お互いに気持ちが良くなり、自然と笑顔になれます。

さあ、もうすぐ夏期講習会です。
能開に初めて参加する一般生もたくさんやってきます。
この夏を共に頑張るために、能開の会員として、ぜひ気持ちの良いあいさつで迎えてあげてください!

部屋にうずたかく積まれた1万冊を超えるマンガが雪崩をおこしそうな暑さになってきました。
そんな中から今回取り出したのは「税金で買った本」
図書館でのお仕事マンガです。

小学生以来久しぶりに図書館に訪れた、ちょっとやんちゃな高校生の石平くん。
10年前に借りた本を返却していないことがわかります。
その借りた本はすでに紛失していて、弁償しないと次の本を借りることができません。
石平くんは「大昔の出来事なので時効だろ」と逆ギレして帰ろうとするのですが、
図書館の職員さんに「いいんですか?」と声をかけられ、10年前その本を借りたときの気持ちを思い出させるようなことを言われます。

「だれかに
 教えられるのではなく
 知りたいから
 本を開く
 一番純粋な
 ほんとうの『学び』です」

「あなたがこの本を借りた時も
何か知りたかったのでは?」

石平くんはこの言葉をきっかけにして書店で本を購入し、弁償することで図書館の利用ができるようになります。

このシーンから、学ぶことの本質は『知りたい』ということだと改めて思いました。

みなさん宿題をするとき、特に予習の宿題に取り組むときは、なぜそうなるのか?どうして?と思うことが多いと思います。
そんな時は、『わからない』で終わらせるともったいないので、『知りたい』と思ってください。
そう思って参考書などで調べると今までよりもすっと、自分の中に入ってくるかもしれません。

もうすぐ夏休み。いろんな『知りたい』が見つかる夏にしてほしいと思います。

皆さん、「鬼滅の刃」のテレビアニメ、見ていますか?
毎週日曜の遅い時間なので、録画して見ている人も多いかもしれませんね。
現在放映中のシリーズもとうとう最終回となりましたが、今後の展開もとても楽しみです!
さて、「鬼滅の刃」といえばキャラクターたちが武器として使うのは主に「日本刀」です。
前シリーズはその刀を作る職人「刀鍛冶」の里が舞台でした。
一体、日本刀が刀鍛冶の手によってどのように作られるのか、詳しく知りたくなりちょっと調べてみました。

日本刀の材料は「玉鋼(たまはがね)」という鉄からできる素材です。
まずはその玉鋼を、熱して金づちで叩き平らにしていく「玉つぶし」という作業を行います。
ちなみに、刀鍛冶の師匠と弟子が共同で金づちをふるう様子が、「相槌(あいづち)を打つ」という慣用句の語源なんだそうです。
次に玉鋼の質を見きわめる「水減し(みずへし)・小割り」、質によって分けてそろえた玉鋼を一片一片積み上げ、熱して一つのかたまりになるまで叩く「積み沸し(つみわかし)」と進み、次は「折り返し鍛錬(たんれん)」という作業です。
鋼のかたまりを熱し、金づちで叩いて薄くのばし、今度は半分に折り返してまた叩いてのばす…この作業を、日本刀の「刃」になる部分だけでも十数回繰り返します。
熱して叩くことで不純物が取り除かれ、何度も叩き固めることで、鋼の層が幾重にも重なって刀にふさわしい強いものになっていきます。
「鍛錬」の「鍛」、「鍛える」という言葉は、皆さんも日々の勉強や運動をする中でよく聞くと思いますが、こうして鋼を熱して何度も叩き強くしていく様をあらわす言葉でもあります。
鍛錬された鋼は、刀の刃になる部分と芯になる部分を組み合わせ一体化する「甲伏せ(こうふせ)」、細長く立体的な刀の形状を作る「素延べ(すのべ)」「火造り(ひづくり)」、刀の波のような模様・刃文(はもん)を焼刃土(やきばつち)という土で描く「土置き」、より硬い鋼へと変化させ、美しい刃文と反りを与える「焼き入れ」を経て、仕上げに刃を研ぎ、ようやく日本刀が完成します。
刀鍛冶の手で、これだけの工程を通して作られるからこそ、鋭い切れ味と簡単には折れないしなやかさを兼ね備えた強い刀になるのですね。

「鬼滅の刃」は鬼と戦う物語ですが、皆さんにとって戦うべき存在は何でしょうか?頭の良いライバルか、テストの難問か…。
一番の強敵は、常にかたわらに潜んで襲いかかってくる「弱い自分」ではないでしょうか?「ラクしたいな」と怠けたくなったり、「もういいや」とすぐあきらめたり、なかなか手強いですよね。
そんな自らの「弱さ」をためらいなく斬り捨てられる強い刀を、皆さんの心に携えてほしいなと思います。
そのためには、刀のように自分自身を「鍛錬」しなくてはいけませんね。
一問でも多く問題を解くこと、昨日より1分でも長く机に向かうこと、それらは全て自分を「鍛える」ことです。
これからいよいよ夏本番。
長い夏休みは皆さん自身の「鍛錬」の絶好の機会。
自分の心に簡単には折れない強い刀を手に入れるために、力の限り「鍛える」夏にしましょう!

「塵も積もれば山となる」という言葉がありますよね。
例えば、毎日7時間眠る人と8時間眠る人では、1週間で7時間、1か月で30時間もの差が生まれます。
1年間だと、365時間(約15日間分)なので、冬休みと同じくらいの時間です。

こんなにも時間の差ができるって驚きませんか?

勉強にあてはめてみると、毎日10分英語の勉強を続ければ、1年間で約61時間の勉強時間になります。
小学校(公立)の1週間の授業時間は18時間~21時間なので、約3週間分の授業時間に相当します。
たった10分がこんなにも勉強時間として積み重なるのです。
さらに、勉強時間を10分伸ばして20分にすると、年間で学校の授業時間を6週間以上リードすることになります。
家庭学習しない人と比べるとその差は歴然ですね。

毎日コツコツと積み重ねることが大事ということは知っていると思いますが、具体的な時間にしてみるとより実感できませんか?
小さな努力が大きな成果に繋がります。

時間の使い方は、自分で決めることができます。
大切なことを優先して、計画的に使うことが重要です。
自分の目標に向かって、毎日少しずつでも努力を続けてください。

ただし、睡眠時間を削ることはお勧めできません。
十分な睡眠を取ることは、健康や学習効果にとっても大切です。
バランスの取れた時間の使い方を心がけて、充実した日々を過ごしましょう。

世界最古の建造物と言えば?
法隆寺?ジッグラト?パンテオン?
色々あがってきますが、世界最古の建造物の一つである誰もが知っているエジプトのピラミッドについて話したいと思います。
ピラミッドがこの世界に登場したのは紀元前2500年ごろと言われています。
ピラミッドが建造されるイメージとして、役人が作業員をムチ打って、重労働を課していた・・・、みたいなイメージがありませんか?まさに北斗の拳の世界ですね。
気になって調べたところ、実際はそうではなかったという説が、今では多くを占めているようです。

古来、エジプトには毎年のようにナイル川の増水がありました。
その期間は農地が水の下に沈んでしまうため、農民は仕事ができません。
この休耕期を使ってピラミッドは作られていたのだそうです。
そして、人々が建設に参加した理由、それは単に仕事が欲しいとか、パンやビールが欲しいからだけではなく、「ピラミッドが永遠を象徴する巨大なモニュメント、太陽神への信仰の象徴だったため」という説が近年になり注目されています。

つまり、古代の人々はピラミッドを嫌々建造したのではなく、未来の平和のため、築く意志、情熱を持って、また高い技術を持って何代にもわたり建設していたというのです。
人々の多大なる情熱と、そこから生まれる細部にわたる設計と施工へのこだわりがあったからこそ、4500年を経過した今現在においても、ほぼ原形を残してそびえたっていると考えられているのですね。

確かに、思い入れがなく嫌々建設されたものであれば、自然とずさんな造りになり、長い年月の中で朽ち果てていっているはずです。
そういう建造物は残っていないはずですし、絶対に残らないと先生は思います。

意志のないところには何も残らない。

勉強も然りです。
ただやらされている勉強は何も残っていかないのです。
何かしらの目標を持ち、力をつけようという意志を持ち、試行錯誤して向き合っていったものこそ、自分自身の基盤となり、その上に「力」という壮大な建造物を作り出すのです。

皆さん、この夏は意志を持って勉強に取り組み、未来を創っていく土台を築いてください。
期待していますね。